今年の世相を反映する言葉たちが選ばれましたが、その中でもひときわ異彩を放ち、SNSを中心に爆発的なブームを巻き起こした言葉をご存知でしょうか?
そう、「エッホエッホ」です!
「聞いたことある!」「SNSでよく見る!」という方も多いはず。
可愛らしい響きとは裏腹に、その裏には意外と複雑なドラマや、知られざる「発祥の真実」が隠されているのをご存知でしたか?
今回は、見事トップ10入りを果たした「エッホエッホ」について、その元ネタや本当の意味、そして受賞者である「うお座」さんと「うじたまい」さんが一体何者なのかを徹底的に深掘りしていきます。
さらに、ネット上で囁かれている「起源」を巡る少しピリッとする話題や、過去の投稿から判明した衝撃の事実についても、どこよりも詳しく、分かりやすく解説していきますよ!
「ただの流行り言葉でしょ?」と思っているあなた。
実はこの言葉、SNS時代の光と闇を映し出す、非常に興味深い事例なんです。
ぜひ最後までお付き合いくださいね!
エッホエッホが2025流行語大賞を受賞!表彰された相手は誰?
2025年12月1日、東京都内で「現代用語の基礎知識選 2025T&D保険グループ新語・流行語大賞」の発表が行われました。
年間大賞には、高市早苗首相の力強い言葉「働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相」が選ばれ、歴史的な転換点を象徴する結果となりましたね。
そんな中、トップ10に選出されたのが、SNS発のミームとして今年一番の盛り上がりを見せた「エッホエッホ」です。
受賞式に登壇した人物は?
この名誉ある賞を受賞するために登壇したのは、お二人の人物でした。
- うお座さん(Xのアカウント名)
- うじたまいさん(マルチアーティスト)
このお二人が「受賞者」として紹介されましたが、実はこの「エッホエッホ」という言葉がここまで広まるまでには、それぞれ異なる役割を果たしていたのです。
授賞式では、うじたまいさんが自身の楽曲である「エッホエッホのうた」の一節をアレンジし、「伝えるっていいなって伝えなきゃ」と歌い上げる場面もあり、会場を和ませていました。
一方で、SNS発の流行語ということもあり、「そもそもこの二人は何をした人なの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか?
次の章からは、気になるこのお二人の正体と、それぞれの経歴について詳しく見ていきましょう。
うお座さん・うじたまいさんとは何者?W受賞の経歴や顔画像は?
今回、流行語大賞の受賞者として名前が挙がった「うお座」さんと「うじたまい」さん。
SNSを利用している方なら一度は目にしたことがあるかもしれませんが、具体的にどのような活動をされている方なのでしょうか。
うお座さん(Xユーザー)の正体とは
まず、「うお座」さんについてです。
うお座さんは、X(旧Twitter)を利用している一般のユーザーさんです。
2025年2月24日に投稿した内容がきっかけで、一気にこの「エッホエッホ」ブームに火をつけました。
その投稿内容は、メンフクロウの雛が走っている画像と共に、
「エッホエッホ ママにご飯いらないって伝えないと エッホエッホ」
という文章を添えたものでした。
この投稿がなんと29万いいね、1.5万リポスト以上という驚異的な数字を叩き出し、多くのユーザーの目に触れることになったのです。
この投稿における「必死に何かを伝えようとする姿」と「脱力感のある擬音」のギャップが、多くの人の心を掴んだと言われています。
うお座さんは、このバズをきっかけに自身のことを「エッホエッホの起源」と称するようになりますが、これについては後ほど詳しく触れていきますね。
うじたまいさん(マルチアーティスト)の経歴
次に、「うじたまい」さんです。
うじたまいさんは、TikTokなどのSNSを中心に活動するマルチアーティストとして知られています。
キャッチーな音楽や歌詞を作る才能に長けており、これまでも数々のSNSヒット曲を生み出してきました。
今回の「エッホエッホ」に関しては、ネット上で流行していたこの構文を元に、
「エッホエッホのうた」
を制作しました。
「伝えるっていいなって伝えなきゃ」というポジティブで耳に残るフレーズとメロディが、動画投稿アプリTikTokなどで若者を中心に大流行。
ダンス動画のBGMとして使用されることで、元のXでの流行を知らない層にまで「エッホエッホ」を浸透させた立役者です。
うじたまいさんは、今回の受賞に際しても「2次創作である歌に、反響があって嬉しい」とコメントしており、あくまで自分はブームを広げた立場であるという謙虚な姿勢を見せています。
元ネタの意味や発祥は?メンフクロウ写真の撮影者や「はじめ」さんを特定

さて、ここからが本題です。
「エッホエッホ」という言葉、そしてあの可愛らしいメンフクロウの画像。
これらは一体どこから来たのでしょうか?
実は、受賞者であるうお座さんが全てをゼロから生み出したわけではないという事実が、調査によって浮かび上がってきました。
元ネタの写真はオランダの写真家によるもの
まず、すべての始まりであるあの「走る白い鳥」の画像についてです。
これはメンフクロウの雛(ヒナ)です。
撮影したのは、オランダの写真家であるハニー・ヘーレ(Hannie Heere)さんです。
この写真は、地面を必死に走るメンフクロウの雛の姿を捉えた奇跡の一枚として、海外では以前から知られていました。
羽がまだ生え揃っておらず、飛ぶことができない雛が、短い足で一生懸命に移動する様子がユーモラスで愛らしいですよね。
この写真自体が持つ「躍動感」と「必死さ」が、後の大喜利的なミーム(ネタ画像)へと発展する土台となったのです。
真の発祥者?「はじめ」さんとは何者か
「エッホエッホ」というフレーズと、この写真を組み合わせたのは誰が最初だったのでしょうか?
実は、流行語大賞を受賞したうお座さんよりも遥か以前に、同じ組み合わせで投稿していた人物が特定されています。
その人物の名前は、Xユーザーの「はじめ」さんです。
調査によると、はじめさんは2021年10月15日に、件のメンフクロウの画像を添付し、以下の文章を投稿していました。
「運動するか えっほえっほ」
この投稿は当時、7万いいね、6465リポストされており、かなりの反響があったことが分かります。
つまり、2025年のブームが起きる4年も前に、「メンフクロウの走る画像」+「エッホエッホという擬音」の組み合わせは、はじめさんによって生み出されていたのです。
「運動するか」という日常的なシーンに、あの必死な画像を合わせたセンスは抜群ですよね。
この事実を知る古参のネットユーザーからは、「本当の元ネタははじめさんではないか?」という声も上がっています。
発祥はいつ?最初は誰?起源を巡る投稿の日時や内容まとめ
ここで一度、時系列を整理してみましょう。
情報が錯綜しやすいネットの話題ですが、日付を並べると真実が見えてきます。
エッホエッホ投稿の時系列
- 2021年10月15日
Xユーザー「はじめ」さんが、「運動するか えっほえっほ」と投稿。
(実績:7万いいね、6000以上のリポスト) - 2025年2月24日
Xユーザー「うお座」さんが、「エッホエッホ ママにご飯いらないって伝えないと エッホエッホ」と投稿。
(実績:29万いいね、1.5万以上のリポスト) - 2025年3月〜
うじたまいさんが楽曲化し、TikTokなどで拡散。さらにブームが加速。 - 2025年4月5日
うお座さんが自身を「起源」だと主張する投稿を連投。 - 2025年12月1日
流行語大賞トップ10を受賞。
こうして見ると、フレーズと画像の組み合わせの「発祥」は2021年のはじめさんであり、現在の爆発的なブームの「火付け役」となったのが2025年のうお座さん、そしてそれを「定着」させたのがうじたまいさん、という流れが明確になります。
しかし、ここで一つの問題が浮上します。
それが「起源主張」の問題です。
うお座さんは構文の生みの親?「伝えなきゃ」がバズった理由

うお座さんが2025年に投稿した内容は、単なる擬音だけでなく、「○○に○○って伝えなきゃ」というストーリー性を付与した点が画期的でした。
「伝えなきゃ」構文の発明
はじめさんの投稿が「運動」という自己完結的な動作だったのに対し、うお座さんの投稿は「ママにご飯いらないって伝えないと」という、誰かに何かを伝えるための必死な移動という文脈を与えました。
この「緊急性は低いけれど、わざわざ走り回って伝えに行く」というシュールな状況設定が、多くのユーザーの大喜利魂に火をつけたのです。
- 「部長にヅラがずれてるって伝えないと エッホエッホ」
- 「推しに尊いって伝えないと エッホエッホ」
このように、誰もが自分の状況に合わせて改変しやすい「構文(テンプレート)」を作り出したこと。
これがうお座さんの最大の功績であり、流行語大賞に選ばれた理由の一つだと言えるでしょう。
ですので、うお座さんは「エッホエッホという言葉の生みの親」というよりは、「エッホエッホ構文の生みの親」と呼ぶのが適切かもしれません。
起源主張と2次創作公言の違いとは?SNSでのスタンスを比較検証
今回の受賞劇で注目されているのが、受賞者二人のスタンスの違いです。
特に、うお座さんの発言にはネット上で賛否両論が巻き起こりました。
うお座さんの「起源」主張
2025年4月5日、うお座さんは以下のような投稿を連続して行いました。
「日の出の早さで夏至が近づいているのを感じますねあとエッホエッホの起源は俺ですね」
「いや~眠いなぁ~エッホエッホ言い始めたのは俺だなぁ~」
「話は変わりますけどメンフクロウの赤ちゃんにエッホエッホってつけ始めたの俺ですね」
かなり強調されていますね。
しかし、前述の通り、2021年にはじめさんが既に同じ組み合わせで投稿しています。
うお座さんは、はじめさんの存在を差し置いて(あるいは知らずに)、自身が「起源」であると強く主張しました。
これに対し、はじめさんも「てかエッホエッホってほぼおれ発祥やったよな」と反応を示していますが、うお座さんの主張の勢いが勝り、結果として受賞に至ったようです。
うじたまいさんの「2次創作」公言
対照的なのが、うじたまいさんの姿勢です。
彼女は最初から、自分の作品が「2次創作である」ことを明確に公言しています。
「ネットで流行っている面白い画像を元に曲を作ってみた」というスタンスを崩さず、元ネタへのリスペクトを示しながら活動しました。
受賞コメントでも「2次創作である歌に…」と触れており、自分がゼロから生み出したわけではないことを正直に伝えています。
さらに言えば、元の写真もハニー・ヘーレさんという第三者の著作物です。
うじたまいさんの作品は、写真の無断転載から始まったネットミーム(2次創作)を、さらに楽曲化(3次創作)したものと言えます。
それでも、彼女が「自分がオリジナルだ」と主張しなかったことで、ファンからの信頼を得ている側面はあるでしょう。
元ネタ隠しや起源主張はなぜ?SNSで急増するトラブルの背景
今回の「エッホエッホ」騒動は、現在のSNSが抱える問題を浮き彫りにしています。
それは、「元ネタを明かさずに自分の手柄にしてしまう」ユーザーの急増です。
情報の非対称性と承認欲求
SNSでは、過去のログがすぐに流れてしまうため、数年前の投稿(今回で言えばはじめさんの投稿)を知る人は少数派です。
そのため、後から来た人が「自分が考えた」と言い張れば、多くの人はそれを信じてしまいます。
「バズりたい」「有名になりたい」という承認欲求から、他人のアイデアや既存の作品を、さも自分がオリジナルであるかのように振る舞うケースは後を絶ちません。
これを「パクツイ(パクリツイート)」と呼ぶこともありますが、今回は偶然の一致だったのか、それとも意図的なものだったのか、真相はうお座さんの心の中にしかありません。
しかし、「起源は俺」と断定する書き方は、真の元祖を知る人々からは反感を買うリスクが高い行為です。
権利関係の曖昧さ
また、元々の写真が無断転載されているという点も無視できません。
海外の写真家の作品が、権利者の預かり知らぬところで勝手に文字を入れられ、拡散され、賞まで取ってしまう。
これはネットミーム特有の現象ですが、著作権の観点からはグレー、あるいはブラックな領域にあるとも言えます。
楽しければ良い、という空気の中で、オリジナルへの敬意が薄れていないか、私たちも一度立ち止まって考える必要があるかもしれません。
受賞後の現在ネット上の反応は?コメントや評判を徹底解説
最後に、今回の流行語大賞受賞を受けて、ネット上ではどのような反応が見られるのかをまとめました。
お祝いムードの一方で、やはり複雑な心境を吐露する声も見受けられます。
肯定的な意見
- 「エッホエッホ受賞おめでとう!今年一番笑った言葉かも」
- 「うじたまいちゃんの歌が可愛くて大好き。納得の受賞!」
- 「使いやすい言葉だから流行るのも分かる。平和な流行語でよかった」
やはり、言葉自体の響きや使い勝手の良さ、そしてうじたまいさんの楽曲の可愛らしさを支持する声は多く見られます。
殺伐としたニュースが多い中で、ほっこりする話題として歓迎されているようです。
疑問や批判的な意見
- 「うお座さんが起源主張してるけど、はじめさんのこと無視してない?」
- 「元ネタのカメラマンさんへの言及はないの?無断転載で賞をもらうのはどうなんだろう」
- 「はじめさんの2021年のツイートが元祖なのに、後から来た人が我が物顔なのはモヤモヤする」
- 「面白いけど、オリジナルの写真家さんに還元される仕組みがあってほしい」
やはり、事情通のネットユーザーからは「はじめさんの功績」や「写真の著作権」を気にする声が多く上がっています。
「特定」のユーザーだけが脚光を浴びることへの違和感が、コメントの節々から感じられます。
まとめ:情報の受け手として大切なこと
「エッホエッホ」という言葉は、私たちに「伝えること」の楽しさを教えてくれました。
しかし同時に、情報の出典や起源が曖昧になりがちなネット社会の危うさも教えてくれているのかもしれません。
流行を楽しむことは素晴らしいことですが、「本当のオリジナルは誰なのか?」「誰かが悲しい思いをしていないか?」と、少しだけ想像力を働かせることも大切ですね。